晩年の大作が集まる モネの『睡蓮』
印象派の画家として広く親しまれるクロード・モネ(1840-1926)。現在、豊田市美術館で日本では過去最大規模となるモネ展が開かれています。
私も、早速観に行ってきました。パリに住んでいたころ、オルセー美術館やオランジェリー美術館などで、モネの作品は数多く観てきました。しかし今回のモネ展は、彼が50歳以降に移り住んだフランス・ジヴェルニーで描かれた庭や睡蓮の作品が中心に集められており、その膨大な数、スケール、質と共に圧巻でした。音楽を奏でるような筆使いや色の感覚の素晴らしさはもちろんのこと、同じ風景を繰り返し描いているようでも、その時の気分やまた年を重ねるにつれ、作品は少しずつ変化していきます。そこから、画家として生きたモネの人生を感じることができました。今回の展覧会で、本当の芸術家とは何かということを改めて考えさせられたような気がします。
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