制作をするということ
『10年かけて描いた作品よりも、5分で描き上げた作品の方が素晴らしいことがある』
『10年かけて描いた作品よりも、5分で描き上げた作品の方が素晴らしいことがある』ということを、私はフランスで知りました。それまでの自分は、時間いっぱい頑張ることが大切だと思っていました。しかし、画材を探している時間、小説や詩を読んでいる時間、何を描こうかあれこれ思考している時間も大切な制作です。
絵画教室でもそうです。休憩がてら外に出て、遊んでいるように見えても、そこの空気に触れたり、植物や虫を見たり、たまたま知り合いに会ったり…絵を描いている時間以外にも人は色々なことを感じているものです。そして、その時間が素晴らしい作品を生むもっとも大切な時間だったと、後から振り返って気づかされることがあります。
上記写真
『不協和音』2021年
前嶋 芳枝(Yoshie MAEJIMA)より
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